競馬/犬田卯

行って来るぜ……なんて大っぴらに出かけるには、彼はあまりに女房に気兼ねし過ぎていた。

行って来るぜ……なんて大っぴらに出かけるには、彼はあまりに女房に気兼ねし過ぎていた。

ありったけの感情を込めて作品を読み上げる朗読シリーズ「劇情」。


農村の男・仙太は妻に隠れて五円札を持って競馬場へ向かう。貧困に苦しむ村人たちの間では、競馬が一攫千金の夢として流行していた。競馬場で仙太は贔屓の馬タカムラが勝つのを目撃して大興奮する。

駈込み訴え/太宰治(1940年)

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