作品たちに出会う。

ふみを読む。では、これまでに制作した朗読作品をギャラリーページでご覧いただけます。YouTubeにアップロードされた動画を中心に、様々なジャンルやシリーズの作品をお楽しみください。

作品一覧

  • サムネイル画像。黒背景の中央にモノクロの桜の花の写真が配置され、その上に「劇情」の大きな縦書き白文字、下部に「桜の樹の下には/梶井基次郎」の文字が重ねられている。右下に「ふみを読む。」のロゴ。

    桜の樹の下には/梶井基次郎

    俺は毛根の吸いあげる水晶のような液が、静かな行列を作って、維管束のなかを夢のようにあがってゆくのが見えるようだ。

  • 真ん中に「劇情」と書かれており、その下には作品のタイトル「かき/アントン・チェーホフ/神西清訳」と書かれている。右下には「ふみを読む。」のロゴがあり、背景に白黒の朝日に照らされた電球の写真が映し出されている。

    かき/アントン・チェーホフ/神西清訳

    そしてきょう――いよいよ、往来に立って人さまにものごいをする決心をしたのだ。

  • 真ん中に「劇情」と書かれており、その下には作品のタイトル「リイズ/太宰治」と書かれている。右下には「ふみを読む。」のロゴがあり、背景に白黒の絵を描いている様子が映し出されている。白黒の朝日に照らされた電球の写真が映し出されている。

    リイズ/太宰治

    私は、せがれの画がしくじっても、この娘さんをしくじらせたくないと思いました。

  • 真ん中に「劇情」と書かれており、その下には作品のタイトル「競馬/犬田卯」と書かれている。右下には「ふみを読む。」のロゴがあり、背景に白黒の競馬場の写真が映し出されている。

    競馬/犬田卯

    行って来るぜ……なんて大っぴらに出かけるには、彼はあまりに女房に気兼ねし過ぎていた。

  • 女性が窓辺に横たわって本を読んでいるイラストが描かれている。イラストの左上には「ふみを読む。」のロゴ、右下には「日情」のシリーズロゴ、真ん中にはタイトルである「報せに泳いでは、その終わりに。」と書かれている。

    報せに泳いでは、その終わりに。

    テレビもスマホも静かになったこの時間、さっきまでは聞こえなかった彼女の声が聞こえる。彼女の、文字を読む声だけが聞こえる。

  • 真ん中に「劇情」と書かれており、その下には作品のタイトル「駈込み訴え/太宰治」と書かれている。右下には「ふみを読む。」のロゴがあり、背景に白黒の神に祈る男性の写真が映し出されている。

    駈込み訴え/太宰治

    申し上げます。申し上げます。旦那さま。

  • ピクセルアート。左側にはキャンプがあり、真ん中に焚き火がある。焚き火をキャンプチェアーに座った男女が眺めている。右側には山羊の歌の一節「汚れつちまつた悲しみに なすところもなく日は暮れる……」と書かれており、左側には「ふみを読む。」のロゴがある。

    山羊の歌/中原中也

    あれほど不便になってしまった現代を遠ざけて来たというのに、それでも私の精神性は人を拒むことまではしなかった。